【開催報告】慶應義塾大学とカーネギーメロン大学のパートナーシップによる「AI Research Workshop 2025」(2025.4.28開催)
2025.05.28概要
2025年4月28日(金)、慶應義塾大学と米カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University: CMU)は、慶應大学日吉キャンパスにて、「Keio-CMU AI Research Workshop 2025」を開催しました。
慶應義塾大学は、CMUとのAIパートナーシップに基づき、研究メンバー企業9社と次世代のAIをリードする「慶應AIセンター」を設立しています。本ワークショップは、この取組の一環として実施されたものであり、2024年11月にピッツバーグのCMUキャンパスで開催された初回ワークショップに続く、日本国内での初開催となります。
当日は、両大学の研究者をはじめ、ソフトバンクグループ、Arm、マイクロソフトリサーチ、在日米国大使館、さらに本センターの研究パートナーである伊藤忠テクノソリューションズ、三菱UFJファイナンシャル・グループ、ソニーリサーチ、トヨタシステムズ、KDDI、日本電気、ソフトバンク、東京海上ホールディングス、TOPPANホールディングスの計9社からの参加を得て、総勢約100名が集い、活発な技術的・戦略的議論が交わされました。
本パートナーシップは、世界トップクラスのAI研究拠点であるCMUと、日本を代表する総合大学である慶應義塾大学が、産業界のキープレイヤーと連携しながら、AIの社会実装と技術的ブレークスルーの創出をめざす取り組みであり、本ワークショップはその重要なマイルストーンとなるものです。
ワークショップの目的
本ワークショップは、大学間の研究連携を深化させると同時に、産業界との共同研究の枠組み強化を目指し、以下の3点を主な目的としました。
・両大学の最新の研究成果を紹介し、今後の協業の種となる研究テーマを相互理解のもとで共有する。
・学生による研究紹介を通じ、CMU滞在型の国際研究交流の機会を拡充する。
・企業研究者との対話を通じて、実社会における課題やニーズを反映した研究開発テーマを共創する。
内容
本ワークショップは以下の6つのセッションで構成しました。
・10:00-10:10 Welcome Speech
慶應AIセンター長・杉浦孔明教授より開会挨拶に続き、在日米国大使館のダニエル・マケンドレス公使より、本パートナーシップへの期待と意義について祝辞が述べられました。


・10:10-12:00 Research Overview
「身体性を有するAIおよび多言語AI」「人間と共生する自律AI」「科学的発見のためのAI」「ロボティクス」など、両大学の主要研究領域における最新の成果が紹介され、参加者間での知見の共有と理解が深まりました。









・12:00-13:30 Poster Session
ランチタイムに合わせて実施されたポスターセッションでは、学生および企業の研究内容20件が発表され、自由闊達な質疑応答を通じて、多様な視点からのフィードバックが得られました。





・13:30-15:00 Industry Presentations
研究パートナー企業からは、それぞれのビジネス戦略における本プロジェクトの位置付けや、期待される成果、将来的な展望について発表が行われ、大学側との連携深化に向けた具体的な意見交換がなされました。
・15:00-16:20 Breakout Session
研究分野ごとの小グループに分かれ、今後の共同研究テーマの候補や実施方法について活発なディスカッションが展開されました。
・17:30-19:30 Networking Dinner
本学伊藤公平塾長の出席のもと、CMUおよび産業界の参加者との間で、形式を超えた自由な対話と新たな関係構築の場が提供されました。
お問い合わせ
慶應義塾大学 慶應AIセンター 事務局
kai-center-office【at】keio.jp ※【at】を@に書き換えてください。